「 LAINE INAMURAGASAKI 」レネ 稲村ヶ崎
稲村ヶ崎から少し戻るように歩いて、胸躍らせながらそのレストランへ。
まるで手招きしているように下がる若く柔らかな藤棚をくぐり抜けて、山の中へ。辺りを囲む山腹には山藤も見えて、萌える新緑が気持ち良い。
新緑の山の中に佇む洋館、聞こえるのは鳥の声と風の音だけ。
そんな素敵な環境でフランス人シェフのレネ氏と奥様であり日本人パティシエでもある伊純(イズミ)さんが、二人だけで営む隠れ家フレンチレストラン「レネ」
店内は温かみのある落ち着いたダイニングルームがひとつ。それぞれのテーブル間は余裕があるのでゆったり。
自然光の明るいキッチン窓の外には緑が見えて青いシャツのシェフがお料理をキビキビと準備する。
シェフのルネ・アントニー氏はノルマンディご出身。フランスでは星付きレストランで修行され、奥様と共にここ鎌倉で自分の店をオープン。フランスの伝統や文化だけでなく、日本の季節の移り変わりや地産地消、メイドインジャパンの価値を見つめ直し、学びながら日々料理を作っていらっしゃいます。
景色や店内に目を奪われてコーフンしていたらコースが始まり、今回は食べることやおしゃべりに夢中になり、料理の詳細はメモを取り忘れてしまいました。 それでも写真から美味しさがよみがえり、メニューを見ながらその美味しさを思い出しては反芻していますw
・黒オリーブとイカ墨のシューとスパークリングで乾杯🥂
・野菜の恵みと季節のアミューズブッシュ タイムとセージ カリフラワーのクリーム・赤くるみ・トピナンブールチップス(菊芋)・トマトのチュイール。
滑らかなクリームとカプチーノ仕立ての泡と赤くるみがアクセント。初めて食べた菊芋チップスも楽しい。
・フランス産ロワール地方ホワイトアスパラガス
ロワールの太くて甘ーいアスパラ・タルタル仕立ての新玉葱・チーズのチュイール。
・鎌倉由比ヶ浜三郎丸の蛤
蛤の味と香りが濃くて、春を感じるひと皿。ガルニチュールには珍しい極細のヌードルのような小麦粉を揚げたものが蛤のコクのあるスープを含んで美味。
甘くて柔らかでコクのある風味の蛤。スープが美味しすぎて最後の一滴までパンでさらっていただきました。
選べるメインは鹿と豚と鶏。友人は鹿を、私は豚をチョイス。
・北海道 猟師による狩猟 蝦夷鹿のラグー(+800) どうみてもケーキのような美しさ。マッシュポテトの上にコクのある柔らかな蝦夷鹿のラグーが乗っています。これは赤ワインがススみます。
ワインはブルゴーニュの赤にしました。
・北海道釧路市阿寒 放牧豚の黒ビール漬 12時間の火入れ こちらは黒ビールのほろ苦い風味とカリカリに焼けた表面と中はほろほろに柔らかなロースト。ビジュアルも美しくうっとり♡
選べるデザートはキウイのソルベとフォンダンショコラとスペシャリテ。これは被っちゃうけど、譲れないから2人ともスペシャリテで(笑)
・スペシャリテ カスタードクリームとリンゴのクルスタッド 塩キャラメルソースがけ
パリパリに焼き上げられた生地は薄く、熱々のリンゴと冷たいクリームを混ぜ、塩キャラメルソースと共に。うーん、美味しい♡
クルスタッド(=Croustade)とはフランス語で「殻」という意味を持ち、フランス南西部発祥の料理。リンゴが入ったものはフランス風アップルパイ。
食後のお飲み物はセイロンティーや和紅茶とつみたてのハーブティから
・無農薬ガーデンのフレッシュハーブティー
・可愛らしくてオシャレなプティフール
お店のロゴが入ったサブレが可愛い。
鎌倉の山に咲く花のように優しく温かなレストラン、お二人のお人柄も伝わってきます。
6名以上から貸切ができます。女子会やお誕生会や大切なお集まりとかにも良さそう♡ 今度はみんなでお邪魔して鴨の丸ごとローストをオーダーしてみたい!メニューや予算も相談に乗ってくださるので安心。(¥10000〜) こんなに素敵な隠れ家レストランを教えてくれた鎌倉通の友人に大感謝の日でした。 早く、再訪したいなぁ。
日曜営業
貸切営業日
月曜日、火曜日、水曜日、木曜日
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